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箱根:芦ノ湖の向こうの富士山と、湖に立つ箱根神社の赤い鳥居

日本、神奈川県

箱根は何日必要か、ベストシーズンはいつか

写真:Jean-Pierre Dalbéra from Paris, France · CC BY 2.0

箱根は、首都圏の人が湯に浸かりに行く場所です。1つの町というより、古い火山のカルデラに温泉場が点在する一帯で、谷の1つからはいまも噴気が上がり、真ん中の湖の向こうには、晴れた日に富士山がそびえます。計画を難しくしているのは、回り方の形です。6種類の乗り物を乗り継ぐ周遊は美しく、時間がかかり、しかも混み合います。そして多くの人が、それを東京からの日帰りで済ませようとします。あいだに宿での1泊を挟み、天気に目を配るほうが、はるかにうまくいきます。誰もが見に来る富士山は、雲に隠れている日のほうが多いからです。

手短な答え

予約する前に、みんなが調べること

箱根は何日必要ですか。

箱根は1泊が必要です。登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、芦ノ湖の船と乗り継ぐ周遊にほぼ1日かかり、温泉のある宿での1泊こそが箱根に来る理由だからです。美術館と旧東海道まで回るなら2泊目を。富士山がいちばんよく見えるのは、晩秋から冬です。

箱根のベストシーズンはいつですか。

10月と11月 — ススキと紅葉、澄んでいく眺め. 4月と5月 — 桜、それから新緑.

その日程で箱根に何時間使えるか計算する

いつ行くか、そしてその月に何を払うか

箱根は山のなかにあり、東京より雨が多く、涼しい土地です。夏は霧が出て、冬は霜が降ります。富士山がいちばんよく姿を見せるのは、空気の澄んだ晩秋から冬で、湿気の多い季節にはいちばん隠れます。どの季節も、人出を決めるのは週末と祝日です。

  1. 1月: 条件つき
  2. 2月: 条件つき
  3. 3月: 条件つき
  4. 4月: 狙い目
  5. 5月: 狙い目
  6. 6月: 条件つき
  7. 7月: 条件つき
  8. 8月: 条件つき
  9. 9月: 条件つき
  10. 10月: 狙い目
  11. 11月: 狙い目
  12. 12月: 条件つき
  • 10月と11月

    狙い目

    ススキと紅葉、澄んでいく眺め

    仙石原のススキは10月がいちばん見事で、11月には紅葉が一帯の上のほうから下へと進みます。秋が深まるにつれて空気が澄み、富士山の見える朝が増えていきます。週末は混み、山道は渋滞します。行けるなら平日に。

  • 4月と5月

    狙い目

    桜、それから新緑

    桜は標高によって咲く時期が違い、4月上旬の麓から、高い所ほど遅れて咲きます。時期は毎年動きます。5月は緑が濃く、穏やかです。5月初めの大型連休はどの宿も埋まるので、その日程は早めに予約してください。

  • 6月と7月

    条件つき

    登山電車のあじさいと、雨

    梅雨のあいだは雨の日が多く、富士山はまず見えません。その代わり、6月から7月にかけて登山電車の沿線にあじさいが咲き、それを見に来る人で電車は満員になります。温泉がいちばん心地よいのは、雨の日です。

  • 8月と9月

    条件つき

    東京より涼しい夏と、台風の季節

    日中は暖かくても都心よりは涼しく、だから8月には東京から人がやって来ます。月の半ばのお盆休みには、どこもかしこも埋まります。9月は台風の最盛期で、登山電車もロープウェイも船も止まることがあります。月末には、仙石原のススキが穂を出します。

  • 12月から3月

    条件つき

    寒く澄んだ、富士山の季節

    寒く、霜が降り、高い所ではときどき雪も降って、道路が1日止まることがあります。1年でいちばん空気が澄むので、富士山を見るならこの季節です。寒い夜の温泉は格別です。1月2日と3日は箱根駅伝で国道1号に交通規制がかかり、冬にはロープウェイが点検で運休する期間がよくあります。

箱根旅行の持ち物と服装(月別)

箱根は何日必要か

たいていの旅は、1泊がちょうどいい長さです。朝に着き、午後は山を上って湖を渡る周遊に乗り、温泉のある宿に泊まります。翌朝は美術館か旧街道か湖畔の神社に充て、それから東京へ戻ります。周遊だけでも、待ち時間を含めればほぼ1日がかりです。

東京からの日帰りもでき、実際に多くの人がそうしています。ただしその場合は、いちばん混む時間帯に周遊し、日帰り客の波が引き始めるころに帰ることになります。2泊目があれば、箱根は休むための場所に変わります。美術館も旧東海道の散策も温泉も、時計を気にせずに楽しめます。

カルデラに広がる温泉場の並び

箱根は、外輪山がぐるりと囲むカルデラの内側に広がっています。温泉場は東の川沿いの谷から、南西の湖へと上っていき、乗り物もそれに沿って続きます。谷を上る登山電車、斜面を上るケーブルカー、尾根と火山の谷を越えるロープウェイ、そして湖を渡る船です。

  • 箱根湯本 — 麓の玄関口で、東京からの電車はここに着きます。土産物店と日帰り温泉の並ぶ、にぎやかな温泉街です。
  • 宮ノ下と強羅 — 登山電車沿いの、一帯の中ほどにある温泉場。老舗のホテル、彫刻の森美術館、そしてケーブルカーの起点があります。
  • 大涌谷 — ロープウェイのいちばん高い所にある火山の谷。硫黄の噴気と湯けむりが立ちのぼり、温泉で黒くゆでた卵が名物です。
  • 芦ノ湖 — カルデラの湖で、北の桃源台と、南の元箱根・箱根町のあいだを観光船が結びます。
  • 仙石原 — 北の高原で、秋にはススキの草原が広がり、美術館がいくつも集まっています。

どこに泊まるか、そしてそのエリアの代償

箱根に泊まるとは、温泉のある旅館かホテルに泊まることで、宿代の多くは風呂と夕食の分です。温泉場は、窓の外に何がほしいかで選んでください。湖と富士山か、東京へ帰る電車の便利さか。

週末と祝日は宿が埋まり、値段も上がります。平日の夜なら静かで、安く済みます。予約して使える貸切風呂を備えた宿も多く、連れに入れ墨やタトゥーのある人がいるなら、これが決め手になります。大浴場では断られることが多いからです。

エリア向いている人ただし
箱根湯本短い滞在や、着くのが遅い人に。東京からの電車はここに着き、店も飲食店も日帰り温泉も揃っています。いちばん混み、景色はいちばん地味な温泉場です。谷底にあり、湖からは遠く離れています。
宮ノ下・強羅周遊の真ん中。歴史あるホテル、彫刻の森美術館、ケーブルカーが目の前にあります。坂の急な町で、週末の登山電車はすし詰めになります。
芦ノ湖(元箱根・箱根町)湖と箱根神社と旧街道、そして晴れた朝には窓から富士山が見えます。周遊の終点で、電車の駅からは遠く、夜は静かで飲食店の選択肢も限られます。
仙石原高原に建つ静かな宿やリゾートホテルで、美術館が近くにあります。交通はバスだけで、混む日には遅れ、満員になります。

この宿泊エリアを条件で比べる

行き方と、周遊のルート

東京から箱根へは、2つの経路があります。1つは小田急線で、新宿から箱根湯本まで全席指定の特急ロマンスカーが走ります。もう1つは新幹線で、東京駅から小田原まで30分あまり、そこから電車かバスで上ります。小田急の箱根フリーパスは新宿からの行き帰りと周遊のほぼすべての乗り物で使え、たいていは元が取れます。

周遊そのものが旅です。箱根湯本から強羅までは、スイッチバックで山を上る箱根登山鉄道。ケーブルカーで斜面を上りきり、ロープウェイで尾根を越えて大涌谷を経由し、湖畔の桃源台へ下ります。芦ノ湖を観光船で渡ったら、バスで箱根湯本へ戻ります。どちら回りでも乗れます。

  • 荷物は先に送ってください。箱根湯本駅の手荷物サービスが一帯の宿まで届けてくれるので、身軽に周遊できます。
  • ロープウェイは、火山活動が活発になると止まります。点検のときも運休し、代わりにバスが走ります。前日に運行状況を確かめてください。
  • 流れと逆に回ってください。多くの人は朝に箱根湯本から上るので、湖の側から始めるか、早い時間に出れば、ひどい行列を避けられます。
  • 週末に車で行く価値はありません。山道は渋滞し、名所の駐車場は埋まります。

湖と火山と、姿を見せないかもしれない山

富士山は箱根を象徴する眺めですが、ポスターから想像するよりずっと見えません。夏はたいてい霞と雲に隠れ、晩秋から冬は空気が澄んで、たいていの朝に姿を見せます。どうしても見たいなら朝のうちに探し、もう1日の朝を予備に取っておいてください。

  • 箱根神社 — 芦ノ湖のほとり、杉林のなかの神社で、湖に立つ朱の鳥居は一帯でいちばん写真に撮られる場所です。早めに行ってください。鳥居で撮影する人の列は、日が高くなるほど延びます。
  • 大涌谷 — ロープウェイで上る、湯けむりと硫黄の谷。温泉で黒くゆでた卵は、食べると寿命が延びると言われます。火山活動が高まると、立ち入りが規制されます。
  • 彫刻の森美術館 — 山あいの庭園に彫刻が並ぶ野外美術館で、ピカソ館もあります。子どもにとっても大人にとっても、一帯でいちばんの美術館です。
  • 旧東海道 — 江戸と京を結んだ街道の石畳が杉並木のなかに残る区間で、途中には何百年も続く茶屋が、終わりには湖畔に復元された箱根関所があります。
  • 美術館めぐり — 森のなかや仙石原の高原に、いくつも点在します。日本と西洋の絵画、ガラス、そして窓が湖越しの富士山を切り取る美術館まで。

温泉と宿と、ここでの食べ方

箱根の宿は、夕食と温泉と朝食がひと組です。夕食は小鉢が何品も続く会席で、チェックインのときに決めた時刻に、部屋か個室で出ることが多くなります。外の飲食店は早く閉まり、湖のあたりはとくにそうなので、夜の予定はたいてい宿の夕食です。

宿を選ぶ前に確かめておきたいのは、入れ墨の扱いです。大浴場では入れ墨やタトゥーを断る宿が多く、その答えが貸切風呂です。貸切風呂を備えた宿は多いので、予約の段階で確かめておけば、着いてから困ることはありません。

  • 泊まらなくても温泉には入れます。箱根湯本には大きな日帰り温泉がいくつもあり、駅から歩くか、バスですぐです。
  • 周遊中の昼食には段取りが要ります。混む駅の近くの店は昼に行列ができるので、早めに食べるか、箱根湯本で何か買って持っていってください。
  • 名物は素朴なものです。箱根の水で打つそば、大涌谷の黒たまご、そして小田原の海の魚とかまぼこ。
  • 素泊まりにするなら、夕食の当てを先に。外の飲食店は早く閉まり、芦ノ湖のあたりはとくに選択肢が限られます。

箱根で食べる場所と、頼むもの

箱根は、食べること自体が目的になる土地ではありません。たいていの人は宿の夕食をとり、それが正しい選択です。探す価値があるのは、素朴な土地のものです。そば、火山の黒たまご、行きがけの小田原のかまぼこ、そして19世紀から客をもてなしてきたホテルのダイニングでの昼食。

  • 大涌谷

    探すエリア

    火山がゆでる軽食

    大涌谷の温泉でゆでた卵で、湯に含まれる鉄分と硫黄が殻を黒く変えます。中身はふつうのゆで卵です。1個食べると寿命が7年延びると言われ、ロープウェイを上りきった大涌谷で、袋入りで売られています。誰もがその場で食べる、唯一の土産です。

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  • そば

    頼むべき一品

    周遊の途中の、軽い昼食

    冷たいそばをつゆにつけて、あるいは温かいかけで。土地の売りは箱根の山の水で、箱根湯本や周遊の途中のそば屋は、1日でいちばん手早くとれる、まっとうな食事です。正午より前に行ってください。昼どきには、知られた店に行列ができます。

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  • かまぼこ

    頼むべき一品

    行きがけに、小田原のかまぼこ

    白身魚のすり身を小さな木の板にのせて蒸したもので、白一色のものと縁の紅いものがあり、板ごと売られています。箱根の麓の小田原は、国内でも指折りのかまぼこの産地で、老舗は箱根へ向かう電車が出る駅の近くにあります。周遊の軽食にも、土産にも向いています。

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  • 富士屋ホテル

    老舗

    明治のホテルのダイニングで、昼食を

    1878年に外国人客のために宮ノ下で開業した洋風のホテルで、国内でも指折りの古いリゾートホテルです。ダイニングは木彫りの装飾に囲まれています。レストランとカフェは宿泊客でなくても利用でき、カレーとパイは何世代にもわたって品書きに載ってきました。週末の昼は予約を。周遊のなかで、いちばん落ち着いてひと息つける場所です。

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旅の中身が変わること

  1. 1泊してください。日帰りでは、いちばん混む時間帯に周遊することになり、温泉に入る時間も残りません。
  2. 荷物は箱根湯本から宿へ送り、身軽に周遊してください。
  3. 富士山は朝に探してください。どうしても見たいなら、もう1日の朝を予備に。
  4. ロープウェイの運行は前日に確かめてください。火山活動や強風、点検で止まります。
  5. 行くなら平日に。週末と祝日は、電車も船も宿も埋まります。
  6. 連れに入れ墨のある人がいるなら、貸切風呂のある宿を予約してください。

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