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JoruJoru
日光:日光東照宮の陽明門の彫刻

日本、栃木県

日光は何日必要か、ベストシーズンはいつか

写真:Maarten Heerlien from Voorschoten, The Netherlands · CC BY 2.0

日光は、2世紀半にわたって国を治めた徳川将軍家の初代、家康が眠る地として選んだ場所で、孫の家光はその霊廟に金に糸目をつけませんでした。東照宮は、彫刻と漆と金箔に覆われた門と社殿の集まりで、巨大な杉の森のなかに建っています。東京からは電車で2時間ほどで、たいていの人は1日を充てます。計画を難しくしているのは、日光が高さの違う2つの場所だということです。町の外れの谷にある社寺と、その上、つづら折りの道を上った先にある湖と大きな滝と、国立公園の高原の湿原。1日で両方を見るには、朝早く発って慌ただしさを受け入れるしかありません。1泊すれば、どちらもきちんと見られます。

手短な答え

予約する前に、みんなが調べること

日光は何日必要ですか。

日光は、世界遺産の社寺に丸1日が必要です。中禅寺湖と華厳滝、そしていろは坂の上の高原の湿原には、2日目か、あいだの1泊を。秋の週末は避けてください。いろは坂が何時間も渋滞します。

日光のベストシーズンはいつですか。

10月と11月 — 湿原から社寺へ下りてくる紅葉. 5月 — 新緑と、春の大祭.

その日程で日光に何時間使えるか計算する

いつ行くか、そしてその月に何を払うか

日光の町は山の麓に、湖はその700メートルほど上にあり、どの季節も東京より涼しく、冬は高い所に雪が積もります。紅葉が、10月を1年でいちばん混む月にしています。色づきは数週間かけて、高原の湿原から社寺へと下りてきます。

  1. 1月: 条件つき
  2. 2月: 条件つき
  3. 3月: 条件つき
  4. 4月: 条件つき
  5. 5月: 狙い目
  6. 6月: 条件つき
  7. 7月: 条件つき
  8. 8月: 条件つき
  9. 9月: 条件つき
  10. 10月: 狙い目
  11. 11月: 狙い目
  12. 12月: 条件つき
  • 10月と11月

    狙い目

    湿原から社寺へ下りてくる紅葉

    紅葉は高原の湿原から始まり、10月の半ばに湖と滝のまわり、11月の初めまでに社寺と町に届きます。10月中旬の決まった日には東照宮の秋季大祭があり、鎧武者の行列が出ます。週末はひどく混み、山道は渋滞します。上るなら夜明けに。

  • 5月

    狙い目

    新緑と、春の大祭

    杉と楓が芽吹き、湖は涼しく、梅雨の前でたいてい天気に恵まれます。5月17日と18日の東照宮の春季例大祭では、流鏑馬と千人武者行列が行われます。月の初めの大型連休には、町が埋まります。

  • 4月

    条件つき

    遅い春と、高い所に残る雪

    日光に春が来るのは東京より遅く、町の桜はたいてい4月の中旬から下旬に咲きます。時期は毎年動きます。湖と山の上の道はまだ寒く、雪の残る道もあります。

  • 6月と7月

    条件つき

    梅雨と、杉の森の霧

    6月からはほとんどの日に雨が降りますが、杉の森にかかる霧は社寺によく似合い、高原の湿原は花の季節です。7月は1年でいちばん雨の日が多い月で、山では午後に雷雨が来ます。夏休みが始まるまでは、人出は少なめです。

  • 8月と9月

    条件つき

    避暑地の夏と、台風

    町は暖かく蒸しますが、湖畔は爽やかで、だから19世紀から避暑地になってきました。8月中旬のお盆休みには、どこもかしこも埋まります。夏の終わりの台風で、山道が通れなくなることがあります。

  • 12月から3月

    条件つき

    雪の社寺と、山の上の本物の寒さ

    寒く、毎晩霜が降り、とくに湖畔と湿原には雪が積もって、華厳滝は一部が凍ります。雪の社寺は美しく、ほとんど人がいません。バスや湖の便は本数が減り、山の上の道にはスタッドレスタイヤが要ります。

日光旅行の持ち物と服装(月別)

日光は何日必要か

世界遺産の社寺は、丸1日で回れます。家康を祀る東照宮、その隣で山の神を祀る二荒山神社、大寺院の輪王寺、そして3代将軍家光の霊廟で、より静かな大猷院。入口には神橋が架かり、近くには石の地蔵が並ぶ川沿いの憾満ヶ淵があります。歩く速さで午前と午後を使う、石段の多い1日です。

2日目は、その上の山に充てます。いろは坂を上って中禅寺湖へ、湖から流れ落ちる華厳滝へ、そして戦場ヶ原の湿原を歩いて、谷の奥の湯元温泉へ。社寺と同じ日に回ると、時間との競争になります。あいだに1泊を挟めば、ここが旅でいちばんいい部分になります。

上と下、2段に分かれた日光の並び

町は、2つの駅から川までの1本の大通りに沿って上っていきます。通りを上りきった所に架かる朱塗りの神橋が、社寺の森の入口です。訪れる人の目当ては、すべてその向こう側から始まります。社寺の背後で土地は急に高くなり、700メートルほど上の火山の高原に、湖と滝と湿原が広がります。そこへ通じる道は1本だけです。

  • 駅と大通り — 町の下の端にJR日光駅と東武日光駅が並び、そこから川まで、店や宿や飲食店の並ぶ長い通りが上っていきます。
  • 社寺の一帯 — 橋を渡った先の杉の森。東照宮、二荒山神社、輪王寺、大猷院が、どれも歩いて行ける距離にあります。
  • 憾満ヶ淵 — すぐ上流の渓谷で、川沿いの道に、赤い前掛けをつけた古い石の地蔵が列をなしています。
  • 中禅寺湖と滝 — いろは坂を上った先。湖と、湖畔の神社、そして湖から渓谷へ落ちる華厳滝があります。
  • 戦場ヶ原と湯元 — 湖の先の高原に広がる湿原で、木道が通っています。道の終わりには、小さな温泉場の湯元温泉があります。

どこに泊まるか、そしてそのエリアの代償

たいていの人は日帰りで来ます。だから、観光バスより先に社寺を見るには、泊まるのがいちばんです。朝の光のなかの湖も、泊まった人のものです。選ぶのは下の社寺の近くか、上の湖畔か。湖畔のほうが寒く、静かです。

1年でいちばん混むのは秋の週末で、10月の紅葉の時期には、湖畔の宿も町の宿も数週間前に埋まります。5月と10月の2つの大祭のときも、町は埋まります。

エリア向いている人ただし
駅周辺着くのが遅い人、発つのが早い人に。電車もバスも、すべてここから出ます。社寺へはバスか、上り坂を歩いて30分。一帯は地味で、夜は静かです。
大通りと社寺の側神橋の近くに宿と歴史あるホテルがあり、人が来る前の社寺へ歩いてすぐです。夜に食べられる店は少なく、たいていの店は早く閉まります。
中禅寺湖湖と滝と山が目の前にあり、夏は空気が涼しい。1年の大半は寒く、駅からはバスで長い道のりです。秋の週末は、下りの道もなかなか進みません。
鬼怒川温泉渓谷沿いに大きな温泉ホテルが並び、日光から電車ですぐの距離です。大型ホテルの温泉地で、閉館したまま空き家になったものもあり、社寺からも湖からも離れています。

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行き方と、山の上へ

東京から日光へは2つの鉄道があり、どちらも2時間ほどです。東武線は浅草から全席指定の特急スペーシアを走らせ、JRは宇都宮まで新幹線、そこから日光線に乗り継ぎます。新宿からの直通特急もあります。日光の2つの駅は大通りの下の端にあり、歩いてすぐの距離です。

残りはバスが担います。大通りを数分で社寺まで上り、さらにいろは坂を上って中禅寺湖と湯元温泉へ向かいます。東武は東京からの電車と地元のバスをまとめたフリーパスを出していて、1〜2日の旅なら理にかないます。

  • いろは坂は上りと下りで別の道で、あわせて48のカーブがあります。秋の週末は何時間も渋滞するので、上るなら朝早くに。
  • 脚に自信があれば、社寺へは歩いてください。駅から大通りを上って30分ほどです。
  • 湖と湿原へは、繁忙期を外せば車が便利です。秋の週末には、その車が罠になります。
  • 石段向きの靴で。社寺の一帯は石段の連続で、家康の墓所である奥宮へは、さらに200段あまりを上ります。

東照宮と滝と、高原の湿原

東照宮は、侘び寂びとは正反対の建物です。家康のために建てられ、17世紀に孫の家光が大規模に造り替えたもので、動物や花や人物の彫刻に彩色と金箔が施されています。探してほしいのは、神厩舎の「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿と、奥宮へ通じる回廊の上の眠り猫。そして、一日中見ていても飽きないことから「日暮の門」とも呼ばれる陽明門です。

  • 東照宮 — 家康の霊廟で、日光でいちばん混む場所です。開門の時刻に門の前にいて、石段の上の奥宮は最後に回してください。
  • 大猷院 — 輪王寺に属する3代将軍家光の霊廟。東照宮に劣らず華やかで、森のより奥にあり、ずっと静かです。
  • 神橋 — 社寺の入口で川に架かる朱塗りの橋で、かつては将軍と天皇の勅使だけが渡れました。
  • 華厳滝 — 中禅寺湖の水が渓谷へ落ちる滝で、エレベーターで滝の下の観瀑台まで下りられます。秋は見事で、真冬には一部が凍ります。
  • 戦場ヶ原 — 高原の湿原を渡る木道で、湖の上手の滝から湯元温泉までのあいだに延びています。初夏には花が、秋には草紅葉が見られます。
  • 鬼怒川温泉とテーマパーク — 谷を下った温泉町で、近くには江戸時代の町並みを再現したテーマパークもあります。付け足しではなく、別の1日として。

ここでの食べ方

日光の食は寺の食です。僧の精進料理が、この町に名物を残しました。豆乳を温めると表面にできる膜、湯波です。薄く引き上げて巻き、何十通りもの形で出されます。大通りのほとんどの店で、定食に入っています。ほかの土地の習いは冷たいそば、湖のマス、そして夏には、冬に池で切り出した氷で作るかき氷です。

日光の夜は早い。社寺の近くの店は昼を出して夕方前に閉まり、夜の町は静かです。夕食は宿でとるか、大通りで早めに。

  • 混む日には、社寺の近くの昼食は行列です。早めに食べるか、上る途中の大通りで。
  • 歴史あるホテルのダイニングは、宿泊客でなくても昼食をとれます。神橋の近くで、いちばん手軽にまっとうな食事ができる場所です。
  • 湖畔は店の選択肢が少なく、閉まるのも早い。夕食は宿が出します。
  • 日光では「ゆば」を「湯波」と書きます。京都の「湯葉」と同じ食べものなので、看板も品書きもこの字で探してください。

日光で食べる場所と、頼むもの

日光の料理は寺を中心に育ち、ただ1つの大きな名物も寺の食べものです。一度は定食で味わい、それから夏のかき氷、湖のマス、そして現存する国内最古のクラシックホテルのダイニングを探してください。19世紀から、社寺の麓で客をもてなしてきたホテルです。

  • 湯波

    頼むべき一品

    町の名物を、定食で

    温めた豆乳の表面にできる膜を薄く引き上げたもので、生のまま醤油で、巻いてだしで煮て、あるいは揚げて出されます。日光では何百年も前から、僧の精進料理のために作られてきました。大通りの昼の定食も、これが軸です。やさしく柔らかい味なので、何通りかの食べ方で出す定食を頼んでください。

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  • 日光金谷ホテル

    老舗

    現存する国内最古のクラシックホテルで昼食を

    1870年代に外国人客のために開かれたホテルで、神橋の近くにあり、外交官や学者や作家が泊まってきました。ダイニングは宿泊客でなくても利用でき、品書きは格式ある古いホテルのものです。カレー、湖のマスのソテー、そしてホテルのベーカリー。社寺と電車のあいだのひと休みに向いています。

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  • かき氷

    頼むべき一品

    夏に、天然氷のかき氷

    氷をふんわりと削って山にし、シロップをかけたもの。日光では、冬に池で凍らせた天然氷を切り出し、夏まで氷室で寝かせたものを使い、そのほうが軽く、ふわりと仕上がると言われます。町とその周りの店やカフェで、おもに春から秋に売られ、暑い日には行列ができます。

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  • そば

    頼むべき一品

    石段のあとに、冷たいそば

    せいろに盛った冷たいそばをつゆにつけて食べ、天ぷらを添えることも多い。日光の周りの高原はそばの産地で、そばは町の日常の昼食です。軽く手早く食べられ、社寺から湖へ上るバスに乗る前の食事にちょうどいい。

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旅の中身が変わること

  1. 1泊して、社寺を午前に、湖を午後に。あるいはその逆に。
  2. 東照宮には開門と同時に。午前の半ばには、団体客が石段を埋めます。
  3. 秋の週末にいろは坂を上るなら、夜明けに。さもなければ上らないこと。何時間も渋滞します。
  4. 東京の天気がどうであれ、湖へは暖かい服を持っていってください。
  5. 石段向きの靴を履き、奥宮への石段のために体力を残しておいてください。
  6. 予約の前に、5月と10月の大祭の日程を確かめてください。いちばんの見ものがあり、町がいちばん混む日です。

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